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ヘルボーイ Ⅱ

決して名作じゃない。傑作でも快作でもない。かといってB級でもないし超大作ってわけでもない。なのに、こんなに愉しんじゃっていいんだろうか? というくらい儂は満足して映画館を出たのでありました。うーむ。この感じ、いつかどこかで味わったことがあるゾ……と考えていたら、はい、思い出しました。初期のブライアン・デ・パルマ映画を観たあとの感覚に似てるんだわ。『アンタッチャブル』以前の、「映画を撮るのが大好き!」という情熱がスクリーンから匂い起たんばかりの、それゆえにバランスの悪~い作品群。いや、デル・トロのほうが才能はあると思うけどね(笑)。

それにしても、たくさん予算が貰える監督になったんだねえ、という感慨がひしひし。特撮濃度はいままでの彼の作品中でも最も高い。なにもそこまでってくらい、もう、ぴっちぴち。プッチモニじゃなくってよ。あ、もっちもっちもっちもちっと (By 峰子)、でもなくってよ。しかし、そういう作品にありがちな〝特撮に頼った〟感じがないのがエライ。お話は他愛ない。はっきりいって粗筋を紹介するほどじゃない。矛盾もたくさんある。それでも、えーもん観せてもろたーって気がします。

たとえばバケモノ市場のシーンとかすんばらしいのよ! スターウォーズの第一作を観たとき、宇宙人酒場のシーンに胸を躍らせたものだが、あのときの感動が蘇りましたですよ。ヒエロニムス・ボッシュの絵画世界を踏襲しているようで、まるで、そこはリアル快楽の園!感激です。バケモノたちの造形だけではなく、作品全体を通しての色彩なんかもかなりボッシュを意識してるんじゃなかろうか。どうやらⅢも作られそうな予感 (伏線アリ。もっともデル・トロはこれからしばらく『ホビット』にかかりきりだろうけど) だが、ぜひともこのまま突っ走っていただきたい。

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