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Charlie Wilson's War

『卒業』のというべきか、『ワーキングガール』の、あるいは『クローサー』のといったほうが今の人には判りやすいのか、人間関係の機微をライトに撮らせたら天下一品マイク・ニコラス監督の新作。大嫌いなトム・ハンクス主演で、チーっとも興味の湧かない女優No1のジュリア・ロバーツが助演なんだけど、それを差し引いても好きでたまらんフィリップ・シーモア=ホフマンが出てるってことで観てきました。で、うん、観てよかった。

Charliewilsonswar2_large つーか、ポスターが悪すぎ。日本版はどんなものになるのかわかんないけど、こっちでは、この三人のアップがドンドンドーンと並んでいるだけの、何の工夫もないポスター。こいつはハンクスお得意の心が寒々としてくるような「ハートウォーミングホームコメディ」かな? と、思っていたら、八〇年代のソ連によるアフガニスタン侵攻を背景にした、わりとシニカルな戦争ドラマでした。

まず、トム・ハンクスが本人そのまま〝地〟ではなかろうかと思わせるような厭ったらしいキャラクターで、ちっとも正義の人でないのがぴったり。なんか、ほんとうにお知り合いになりたくないなーという空気を発散している。これ、日本人がやるとしたら島田紳介とかがピッタリではなかろうか。と、いうくらい鼻持ちならない。これ、演技だとしたら、やるな、ハンクス。

そしてジュリア・ロバーツが抜群に上手い!初っ端、二匹のグレイハウンドを従えて登場するシーンは、まさしく大女優のみにしか醸し出せないオーラを放っており「おお!」と思わせる。そのあと、メイクアップをしながらアフガン情勢について滔々とハンクスに語り聞かせるシーンなんかオシッコちびりそうになるくらいの押し出し。惜しむらくは、雰囲気が八〇年代というよりは七〇年代っぽかったこと。でも、これは彼女の責任ではないかも。

さらには、この二人が一世一代の名演をしているというのに、出てくるごとに易々と場面をひっ浚うフィリップ・シーモア=ホフマン。まるで舞台あらし。恐ろしい子(白目) 

そんなわけで、しっかりしたプロットに、しっかりした役者のしっかりした演技が噛みあうと、どんな内容であれそこそこ面白くなってしまうというサンプルみたいな作品でございました。はい。

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